介護保険に負けた、「福祉」

福祉 には哲学が必要だ。

医療と介護の連携という無機質な言葉。

それぞれの専門職がクライエントの生活の質へと有機的に関わっていく姿こそ、現代の専門職連携ではないだろうか。
「有機的」とは、常に、時間とともに、時に逆行し、揺れ動き続けるあいまいさを維持した、固定や固着しないモノを言う。

お互いの分野を、役割をきちんと捉え、上手に頼り合い、キャッチボールをする事でリズムが生まれる。
単なる情報の提供と専門的な技術の依頼であれば、仕事をした気にもなるかもしれないけれども、それはあくまでも過程であって、手段の途中でしかない。
それぞれの専門職が判断したその人の生活の質を底上げするという目標への道程の進捗状況と再アセスメントを、不断無く繰り返すこと。その先に、個人の生活の幸せがみられるような統合感。
誤解を恐れずに言えば、各専門職はバラバラにその個人をアセスメントし目標を設定してもいい。
常に揺れ動くその人自身の持つ固有の目標を察する能力を磨いてさえいれば、「生活の質を高める」という山の山頂への道は何通りもあれども、たどり着く点は、山頂という一点に集結する。
サッカーで言うならば、監督からの指示ではなく、常に状況の変化する試合の中で各個人のプレイヤーが場面を判断し自分の持つ特色を発揮する。というようなこと。
ジーコ監督が目指したような、古いけど。
トップダウンでもボトムアップでもなく、右にも左にも傾くことのできるフラットな関係。
で、
これができなかったから、ケアマネジャーとかいう人が、時に本人の代弁者という形で現れる価値があるんだろう。
う~ん、<未完>