小論文の書き方~個人的な作法~
小論文を書く時の、セオリーのようなものを、徒然と書いたりする。
全く個人的な見解だし、かつて学生の頃に何かの親書を一冊読んでそのまんまになっている知識の状態で書くわけだから、だらしない。
必要なもの。
① テーマ(訴えたい内容、主張)。
② そのテーマに沿った学問上の定説(あればなお良い)。
③ そのテーマに沿った「実体験」
④ 社会的に有意義である事で結ぶ。
これら、特に、①、②、③についての準備をできれば、終わったも同然なんだと思う。
②、③にいては、「題材」と呼ぶ。主張する事を裏付けるためのミソのようなもの。
それぞれに、少しずつ解釈を加えていく。
① テーマ
★ 学校や試験から、「課題」として与えられる場合もあれば自由設定(会社の企画書のような)の場合もある。
「課題」として限定されている場合には、少し窮屈な思いをする。その課題は、大きくは狙う資格やカリキュラムから逸れている内容ではないであろうから、日頃からの「自分はなぜこの学部(資格)を取りたいのか、という自問自答をしている必要が、多少ある。
この場合に、まずはすることは、
「テーマに沿った社会的に有意義な主張を、考える。」
例えば、60分で論述せよ、という時間制限があるとしても、この主張の内容をどう言ったものにするか、それを裏付けるための題材(②③)はどんなことがあるか、に対して15分間くらい時間を掛けてもいいくらい、大事な点である。
ここをボヤ~っとさせたまま論文を書き始めると、何を言いたいのか支離列滅な論文が出来上がってしまう。「要注意」。
思いもかけない方向からのいきなりの課題に対しては、驚かずに、そうなったとしたら自分はどう思うんだろう、、、という想像でも主張としては十分であろう。
この場合、②の学問、学術的な裏付けにあたる定説は言及できないかもしれないけれども、説得力向上のために論点を少しずらして、どこでも、どんな状況下でも通用する「より良く生きたい」「より幸せを求めたい」「不安なく暮らしたい」等の、人間共通の感情に基づいた学術的解釈を混ぜてしまってもイイ。
きっと、ポイントは「~~について論ぜよ」と言われていようが、意外とそれについてだけ論じている論文は、②以降の題材にあたる内容は特に①で示された狭いテーマを逸れている事も多いはずである。
② そのテーマに沿った「定説」
★ ①の主張を、さも正しいと読み手に思わせるために、「これから主張することは自分だけが思っている事ではありませんよ」
と思ってもらう為に、誰かエライ先達(先人)の知識を拝借するという題材を用いて書く。あくまで誰かの主張なので、ピタッとはまる場合もあれば、初めからはピタッとはまらずに、若干の自分の解釈を混ぜてしまって自分の主張することの裏付けにしてしまう場合もある。
③ そのテーマに沿った「実体験や経験に基づいた題材」
★ ②が誰か他人から拝借してきた①のテーマを納得させる題材であるとしたら③はオリジナルの自分の経験からも①のテーマを主張できることのアカシになるような部分。
難しいようで、実は意外と簡単だ。①のテーマに沿うようなエピソードを自分の経験から探し出し、①のテーマに沿うように解釈してしまえばいい。時に、その時代に気付いていなかった内容であっても、こじつけてしまってもいいだろう。
自分の論文であるのだから、自分の体験を題材にしないと、きっと評価は落ちてしまう。誰かのふんどしで相撲を取らないように、ここの③で言葉キレイに、力強く「やる気」「自分らしさ」「熱意、熱さ」を相手に伝えられたら、ナイスだと思う。
④ 社会的に有意義であるという点で、結ぶ。
★ 論じている事が、独りよがりで自己中心的、マニアックでは有意義な論述ではない。ある程度万人に通用して、社会に貢献できる為に、この主張は正しい(有効)なのだという持論で結びたい。
多くの学問が何故あるのかというと、それは社会に有意義であるからだ。この点から逸れた論文は、価値を大きく失う。ニッチなものとなり、得点には至らないこともあるかもしれない。
であるから、「テーマに沿った社会的に有意義な主張」をまずは、考える。
そして、
「自分の主張は、社会に有意義であることを論じました。」
という体で終える。
難しいかなぁ。。。
ふ~。