介護保険に負けた、「福祉」

福祉 には哲学が必要だ。

自分はどちらで、飯を食っているか。

最近、仕事上で弁護士の先生とメールにて遣り取りをすることが多い。 何度かのメールのやり取りで、最初の硬いビジネスメールから、徐々にくだけた職務とは少し関係のない内容のメールへと変化してきていて、 「打ち解ける」という楽しさを感じている。 同時…

冷や汗と、主任ケアマネジャーの研修申込みと。

今日は蒸し暑かった。 最近、訪問などで少し緊張すると無駄に汗をかくようになった。 体調にもよるし、こちらの会話へのモチベーションにもよるし、そのご利用者や雰囲気が和やかか緊張的であるかにもよるのだけれども、 今日は会議において、ひとりで無駄に…

事業所の開所と、いろいろ。

事業所を開所して1ヶ月程度経つ。 いまのところ、忙しさにかまけてご利用者への視点が減ってしまっていることは、歪めない。 もう少ししたら、ご利用者への視点も回復していくかな、と思うけれども、今度は事業所の運営に対してのアプローチがしたくなって…

覚書。

自分はすぐに動いて試してみないと気になってしまって仕方ない正確である。 それによって、非常に損することもあり。購入してみて使わない、家に在庫があったなんてことは日常茶飯事である。

働く意味。

働くことに疲れたら、 僕には戻れる場所がある。 働くということはどういうことなのか、 それがわかったから。 働くということは、日々のご飯を食べるためにお金を稼ぐこと。 または、食べるものを作って日々の食事を摂ること。 それ以上ではない。 確かに、…

父。

あんまり急なお別れだったから、後悔だらけだよ、父ちゃん。 たまにしか実家に帰らなかったし、 そんなに嚥下ができなくなっていたなんて知らなかった。 たまに帰ったら父ちゃんは俺のことは嬉しそうに迎えてくれたね。 仕事は忙しいのかとか、彼女はどうし…

認知症の方の援助の難しさは。

ユマニチュード、という流行の援助方法があるらしい。 個人的には、古くから実践されてきたものを体系化しただけの、 特に真新しい援助方法でもない。 当たり前と言えば、当たり前で、 認知機能が低下している方に対しては、 言語的なコミュニケーションより…

医療と介護の連携という無機質な言葉。

それぞれの専門職がクライエントの生活の質へと有機的に関わっていく姿こそ、現代の専門職連携ではないだろうか。「有機的」とは、常に、時間とともに、時に逆行し、揺れ動き続けるあいまいさを維持した、固定や固着しないモノを言う。・お互いの分野を、役…

家族の思いの、尊さと。

最近、ターミナル期に関わらせていただく事が増えた。とある日、初回アセスメントにてガンの末期と診断され自宅療養されているご本人とご家族にお会いする。訪問すると、ご本人は寝ているとの事。そこで、まずはご家族と日ごろの療養のされ方などを尋ね、情…

老いを支援する、力。

日ごろ自分たちが「老い」という自然な現象に包まれたクライエントと対峙している。 老いは疾患ではなく治療の対象になり得るものではなく、不可逆的な進行性の状態である。 老いに伴って、誤解を恐れずに言えば、人は得るものよりも失っていくもののほうが…

親への愛情が形にならぬ時。

家で看取る事を第一の希望にされていた、娘様。しかし、ご本人の状態は入院先の病院で悪化し、娘様ご自身だけならともかく、他の家族の事を考えると、とても在宅に復帰でいるような状態ではない。.今まで頑張ってこられたご家族。言葉はきつくて、ぞんざいな…

小論文の書き方~個人的な作法~

小論文を書く時の、セオリーのようなものを、徒然と書いたりする。 全く個人的な見解だし、かつて学生の頃に何かの親書を一冊読んでそのまんまになっている知識の状態で書くわけだから、だらしない。 必要なもの。 ① テーマ(訴えたい内容、主張)。 ② その…

とある方への、メール。現実社会への確認事項。

●●●●様 はじめまして。かねてから疑問に思いつつ、あきらめるしかないのかなと思っていることを書かせていただきます。私は高齢者福祉に従事しております。高齢者福祉では、主に介護保険サービスや各自治体による多様なサービスで、高齢者を支えております。…

恋文~変身~

真夜中に、誰かに呼ばれたような気がして、目が覚めた。 カーテンをめくると外は真っ暗で、自分がひとりでいる事を思い出した。 いつからだろう。 起きて一番最初に、君を思い出す事が始まったのは。 僕の消えかけた人生に、君が希望を持っていいんだよ、と…

結婚と入れ歯。

結婚と入れ歯は、似ているな、と思う。 入れ歯は、どんなに優秀なDrでもそれぞれの歯茎に最初からピッタリ合うものを作れない。 入れ歯が合うには、歯茎の側が馴染んで形を合わせるしかない。 その間、歯茎が馴染むまでは痛みを伴う。 時には、出血する事も…

言語を超える。

とある人への、応えとして書き綴りたくて、書く。 (だから決して「答え」じゃなくて。) 言語とはコミュニケーションの為に誕生し、 現代の情報化社会では、言語(以下、言葉)を用いて誰かと交流する事が 非常に重要な要素になった。 僕も、会社での企画書…

あけましておめでとうございます。2017年。平成29年。

あけましておめでとうございます。 と言っても、この辺境のブログに誰が来るというものでもなく、 ただ自分に対してのけじめ、備忘録ですが。 今年も、生業を継続していくでしょうけれど。 スタンスは変わらずに、やっていく事でしょう。 さて、 人間を相手…

援助者の傲慢、越権。

世帯構成:本人70代女性と、娘30代の二人暮らし。父親は他界。娘は所謂不倫相手の子供であり、父親亡き後は本人が懸命に働き育て上げる。 主介護者である娘から毎日のように電話連絡あり。本人がヒステリー(医学的な意味で)の状態になり、攻撃的、暴言…

素敵な出会いの後の焦燥感。

水分も受け付けなくなった、倦怠感の中で、僕の顔を見て「あら、〇〇さん、覚えているわよ」と、ふたたび目を閉じて、また、まどろみの中に戻られた。 .僕は今、専門研修を受講していて、「リ・アセスメントシート」というものを書かされているのだけれど、…

維持期のリハビリテーション。

リハビリテーションの過程としては、 「急性期」「回復期」「維持期」とあるらしい。 この分野において、介護職がかかわる時期としては「維持期」に該当するリハビリテーションであろう。 残存機能(何だか時代遅れな表現の印象)を維持して行く事が目標であ…

自分と「他」の間に生じる、エネルギー。

ある程度の規則性までは追求できる、先人たちのように。その意味で科学的であろう。.「受けたモノに対する、反応」これ一つにおいても分析すると、「受けられるセンス」「受ける内容へのセンス」、「反応できるセンス」「反応する(しないという反応を含んだ…

介護保険の世代間格差。

年金問題では世代間格差が騒がれて、今受給している人は、もらえる程積み立てていないのに満額支給されているのはおかしい、 とおっしゃる人がいるけれど、 介護保険だって同じですよ。 今受給されている高齢者は確かに年金から介護保険を支払ってはいますけ…

施設介護についての意見-4

まぁ、前回書いた内容的な事は、全て三好春樹さんとか高口光子さんなどが、 既に主張している事なので、結構有名だったりする。 ユニットケアという幻想―介護の中身こそ問われている 作者: 高口光子 出版社/メーカー: 雲母書房 発売日: 2004/01 メディア: 単…

施設介護についての意見-3

ユニット型施設に勤める職員は、孤独だ。 ユニット型施設の成り立ちについては、以前書いたようだと俺は認識しているけれど、 あくまで、それは、そのシステム、ハードを真似たもの。 そこで働く職員のモチベーションまではコピーする事は出来ない。 ユニッ…

ユニット型施設の課題について-2

前回、番号を振ったのだけれども、それにはかかわらずに徒然と書いていく。 もともと、ユニット型施設とは「宅老所(=現小規模多機能)」をモデルに考案されたスタイルだ。 グループホームもそうであるけれども、 少人数を固定した人間関係に置き、一定の固…

ユニット型施設の現状。

以前勤めていたユニット型施設での話となるが、 認知症実践者研修の折にも訪問した施設でさえ、同じような課題を抱えていたので、 おおよそこのような課題はどこにも、、、 実践者研修の研修に指定される先駆的施設と言われる施設であっても、 抱えている課…

この2つはいい。

平成28年年度の介護福祉士試験から実務者研修終了が義務化されるが、結構な時間数で「450時間」程度を厚労省は見込んでいる。 1日8時間の研修を受けたとしても、56日間に及ぶ。 およそ現実的ではないと思うけれども、万が一、もしくは時間数の権限が図られた…

休日の過ごし方。

休みの日の過ごし方、が、俺は下手なんだな。 仕事に疲れた様子の三浦氏は、森に帰ると言っていた。 「森」とはどこの事を指しているのだろうか。 家族、であろうか、 本当の森林であろうか。 自然の中に自分を置く事も大事なのかもしれない。 でも、俺は相…